すべての時を愛する。
2021/06/21
会えない時間が愛育てるのさ~目をつぶれば、君がいる~昔の歌の歌詞です。
「もう、寒いのはイヤだね」と僕が言うと、隣の人が「夏になると、どうですか⁈」「そう、暑いのはイヤだねと。言っているだろうね」と答えた。
待ちどう惜しい時が、一番、そのものを感じている時かもしれませんね。
ならば、今、夢がかなわないでいて、夢を追い求めている時が、夢を一番味わっているのです。
なぜなら、夢に到達した瞬間に、色あせることもあるから…
夢を想い描いている最中の「今」を楽しまないと損ですよ‼
ある大人になりたい少年がいました。彼のところに天使が現れます。
天使は少年に「そんなに早く大人になりたいのなら、これをあげよう」と糸てまりをプレゼントしました。
少年は「なんだタダの糸てまりじゃないか女子でもないのに」
天使は言った「なにを言うんだい。この糸てまりは、タダの糸てまりじゃないんだよ。この糸てまりは、お前の人生の時間の糸てまりだよ。そこの糸のほつれから糸をドンドン引っ張ると、お前の時間はドンドン動き出す」
そして、天使はさらに続けた「早く引っ張ると、時間は早く進み、遅く引っ張ると、時間はゆっくり進むんだよ。だから、気をつけなければね」
糸てまりをもらった少年は嬉しくて、嬉しくて、早く大人になりたいと糸を勢いよく引っ張った。すると彼はステキな若者になっていました。
すると彼は愛する人に早く出会いたいと糸を引っ張る。すると愛する女性とめぐり逢えたのです。
愛する人と、会えない日々が淋しいから、彼は、会えない日々を早回しで糸を引っ張る。すると愛する彼女にすぐに会える。
やがて子供が欲しくなり、早く子供の顔が見たいと、糸を勢いよく引っ張る。するとすぐに子供が産まれました。
自分が病気になった時も、病気の日々がツライから彼はドンドン糸を早く引っ張る。子供や家族が病気になれば、同じように早回しをした。
子供の成長した姿を早く見たいからと、また、彼は糸てまりから糸を引っ張っていく。すると、子供は大人になりました。
今度は孫の顔が見たいからと、糸を引く。孫が病気になると、糸を引っ張る。
気がついたら、彼は年老いていました。
老いる日々がイヤだと、彼は糸をドンドン引っ張って、寿命が尽きてしまいました。
彼は糸てまりを天使にもらって、4ヶ月と6日で、あの世に旅立ったのでした。
どうですか?
皆さんなら、やっぱり楽しいことだけを味わいたいですか…
お母さんが子供に「どうして勉強するの?」と質問されて、どう答えているでしょうか?
いい学校に入るためよそして、いい大学に入って、立派な会社に就職して、将来の幸せのためよ。
どうなんでしょうか
もし、あと数ヶ月で世界が終わるとすれば、子供は「将来の幸せ」のためだけに、今を生きたことになりますね。
やっぱり、どんな時も「今」を、シッカリ味わって生きることが大切なのです。
うまく生きれない時は、生きれない今をシッカリ生きる。夢を求めている時は、夢を求めるプロセスを楽しむ。
なぜなら、今のこの瞬間は、二度と戻って来ないし、僕たちは、誰にも、明日があると断言ができないのだから。
あるのは、今をシッカリ味わうこと。