あなたの意識が、今の現実を創っている
2019/04/21
許すと言う事・・・カウンセリングの世界では、受け入れること、受容することの大切さを伝えています。
過度の緊張なり神経症を治すセラピーとして、有名な森田療法でも「あるがまま」と呼びます。
川は、上から下へと流れてゆきます。それが自然です。
人前で緊張するのも、なれていなければあたりまえ。それが自然です。その自然に反して、緊張すべきでない、リラックスしなければと思えば思うほど、実際に緊張している状態、つまり声のふるえ、手・足の震えに心が集中するので、余計にあがりや緊張が強くなります。
眠れない人も、眠れない状態で眠ろうとします。それが、よけいに興奮を呼び覚まして、眠れなくしてしまいます。
飛べない動物なのに、どうして自分は飛べないのだと考えると、自分がさらに嫌いになります。飛べないものは飛べない。ならば、飛行機に乗っても、気球に乗っても飛べばいいのです。
親から愛されないといけない、愛されるのが普通であると思うから、愛されなかった出来事だけが恨みになって執着する。
そして、誰かに「それがあるから、人をうまく愛せない」「インナーチャイルドが、癒やされていない」と言われると「そうなんだ!!」と確信して、愛が足らない、自分には何かが欠落していると思い込んでしまう。
親から愛されなくても、幸せになっている人びとのグループは、その人たちにとっては、特別な集団になってしまう。僕も両親の離婚や義理の母の自殺があっても、何か性格的に問題があるかと言われれば…多いに問題があるけれども…(笑)
それは、自分の行動の結果であって、すべてが親との関係にしてしまうには、それはあまりにも親に甘えているし、責任転嫁だと思うのです。
僕の周囲の「ステキだなぁ」と感じる人たちは、それぞれの過去にトラブルを抱えている人も多いけど、それを「これ見よがし」に深刻に語ることもなく、知り合って、何かのはずみで、その事実を知ったくらいの結果でしかない。でも、相談に来られる多くの人や「トラウマだぁ」と深刻に暗くなっている人は、そのことばかりに、こだわっている人が多く、そこから動けない人が多い。
完全な愛とはなんなのか?
人間という動物は、ジャングルに赤ちゃんでほうり出されると3日くらいで死を向かえます。
でも、大人になれた現実を考えるなら、誰かに保護され、養育されてきたのも事実です。その「ある部分」を意識するのか「ない部分」を意識するのかは、それはすでに自分次第だと思うのです。そんなふうに前向きになれない自分まで、過去の生い立ちや親との関係、トラウマ(心的外傷体験)に責任を押しつけるのは、その姿勢こそが自分を変えられないのだと思ってしまいます。
完全な愛や、完全な職場、完全な家族を探して、今ある幸せを探さない人が多いような気がします。
こんな人たちを、僕は「探せない見つけ物探しの旅に出た人(永遠の旅人)」と呼んでいます。
その人たちの口ぐせは「何かが足らない」「幸せはどこかにあるはず」「今の自分ではいけない」「あの人、あの環境が悪い」「あの過去だけは許せない」
だから、幸せの扉が見えなくなっているようなのです。