「老人力」を磨こう
2024/09/24
敬老の日です。
「老いる」という言葉に、あなたはどんな印象を持ちますか?
マイナスの印象ですか?プラスの印象ですか?
インディアンの世界では高齢者になるほど尊敬されます。それは、その年齢まで生きた智慧を蓄えているからです。
今、子どもたちの心が不安定に揺れています。日本では若年層の自殺は増加の一途をたどっています。
忙しい大人達に代わり高齢者の耳は、いつも子ども達に向けられています。
何度も同じ質問をくり返す聞きたがりの子ども達に、忙しい大人たちは、「その話は前も話したけど💢」「もう、その話は終わりよ💢」「お願い、ご飯の準備が遅れるの💢」と、耳を貸してあげる時間もないほど忙しいです。
でも、老人は何度も同じ質問にも答えてくれるのです。なぜなら、夕方に相撲を見て、夜は相撲ダイジェストを見て、次の日も新聞で番付表に目を通す老人は同じ情報にも飽きません。聞きたがり屋の子ども達に、やさしく何度も寄り添えるのは老人なのです。
僕も大分の祖母の家に預けられ、おばあちゃん子です。
「ノブユキ、初めて話すことだけどね」の祖母の話は、何度も聞いたお話でした。
あの話したがり屋の老人にマッチングするのは、何でも聞きたがり屋の時代の子ども達です。
ネイティブアメリカンの友人は言います。
「老人の膝は、いつも子ども達に向けて開かれている…」
さらに、日本の教育は子ども達に同じ教科書を手渡し、工場のオートメーションのように同じ時間、同じ内容を憶えるために机に座らされます。
でも、インディアンの長老は、それぞれの子どもに異なるストーリーで教育をします。
臆病な子には勇気が何よりも大切だという物語を、落ち着きのない子どもには、「自然を見てごらん。すべてのタイミングを知っているだろう。コヨーテはしっかりと獲物を捕らえる時には、何時間でも同じ姿勢を保つことを知っている。慌て者のコヨーテは…」と、コミカルなストーリーの中に引き込むのです。
ですから、インディアンは、子どもとお年寄りは仲良しです。
老害という言葉は、「ただ年を重ねただけで高い権力ポジションに座り込み、若い人にチャンスを与えず、財力と地位だけを笠に着て威張るのは、真なる老人の資質に欠ける存在だ」ということです。
僕は自分の中に美しい湖のように深く、知恵を宿した老人を目指したいと思っています。
「老人力」という言葉があります。記憶とは逆の力です。忘れる力です。自分のポジションを忘れ、人に施したことを忘れ、つねに笑っている。
「毒親が💢」「あの元カレが💢」と、いつまでも過去の遺恨と付き合うよりも、老人力を身につけて「そんなこともあったかねぇ」と手放せる力。
僕は、そんな老人がいっぱい生きている老人大国ニッポンを目指したいです。
そんな老人が住む国はステキです。
そんな社会にするために僕は今週も教室でストーリーテラーとして語ります。
そんな長老を目指して…
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心理カウンセラー衛藤信之
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