怒りのワケ…
2023/01/08
怒りが繰り返されるのはなぜ?
怒りを抑えるのに怒りのコントロールする方法や、アンガーマネジメントでは、怒りは6秒数えろとか?(笑)
心理カウンセラーの中には「あなたも失敗するし、相手も失敗する人間だから、相手の失敗をも受け入れましょうね」と言ったりします。
でも、僕としては怒りには心理的なテーマの問題だけではなく、脳内ホルモンが関与している場合があります。
怒りの感情は、すごく脳を興奮させます。怒りを使って相手が困ったり、落ち込んだり、悩んだりすると「復讐して謝らせたい」という、目的が達成されます。すると人間の脳には、日々の思うようにならない状態を一挙に感情を爆発させ開放感が生まれます。この感情の嵐が「報酬系のドーパミン(快楽ホルモン)」を作り出します。
このドーパミンを求めてSNSで相手を罵倒する文書を習慣的に送りつけたり、誰かの過去の過ちを定期的に突きつけたい気持ちにかられます。だから、その責めている当人が「本当に申し訳ない」と謝ってたとしても怒る側は許そうとはしません。
なぜなら、怒りはものすごい量の快楽ホルモンを放出するからです。でも、ドーパミンは麻薬と同じなので「怒りのマリファナ」の使用後には、すぐに自己嫌悪に陥ります。お酒を飲んで自分を失った後に後悔するのも同じ現象です。これもドーパミンのなせる技です。
するとさらに、その不安を取り除こうとして「私がこんな気持ちになったのは、あの人のせいだ」とか「本気で謝ってはいない」と、当事者が謝っても謝っても、その怒りにはキリがありません。それは怒っている本人も「過去のことを言ってもどうしようもないことだ」と分かっていても麻薬と同じなので自分では止めることができません。これが怒りに依存して中毒を起こしている証拠です。
また周期的に「こんな不快な気持ちにさせて💢」と…また怒りによるドーパミンが必要となってくる。やがて怒りによる感情爆発の周期は短くなっていきます。
これが本当の怒りと、周期的な怒りの違いです。ドーパミンが関与しているので和解や解決には向かいません。
だからといって「怒りがある人が未熟ではない」のです。それはホルモンの成せる技だと知ることが何よりも大切です。
自分の脳で起こっている化学的な現象を知ることで怒りから開放されます。
それは心理学とは違う脳科学の分野です。
ですから日本メンタルヘルス協会では、脳科学も同時に心理学と一緒に学びます。真実を知ることで心が開放されます。
夫婦生活でも、子どもが生まれた時に妻の性欲が下がることがあります。すると夫が性生活を妻に断られ、夫は自分が否定されたと勘違いして不機嫌になって妻に冷たくなります。すると子育てで大変な時に、そんな思いやりのない夫に、妻の心が本当に冷めていくという悲劇も起こります。または、妻も自分が性的に気分に乗らないことで自分自身を責める心が生まれます。
さらに夫も淋しさから外の世界に、性の対象を求めるキッカケが生まれます。よく子どもが生まれたことがキッカケで離婚してしまうのは、このホルモンが影響していることがあるのです。
でも、このトラブルの背景には隠れた真なる犯人がいます。
「プロラクチン」という授乳に関与しているホルモンが原因しています。妻は子どもの授乳による刺激で、下垂体からプロラクチンが放出されます。これは母乳分泌を促進するホルモンです。それと同時に女性に生理が来ないようにする作用があります。子どもが授乳中に、次の子どもが妊娠させることを防ぐ作用を持っています。ですから、このホルモンは性欲も同時に減退させます。
心理学だけを学んだ心理カウンセラーは、子どもが生まれたことで、妻の幼少期問題が浮上したとか、子どもが生まれたことで夫の本質的な攻撃性が具現化したのでは? といった心理的な分析だけに解決を探そうとします。
でも脳科学やホルモンの作用がわかっていれば、夫婦の問題も「ホルモンの問題だ」と知っていると、夫婦の心は安定します。
知らないということは怖いのです。
この周期的な怒りの場合は、心理分析ではなく、依存へのアプローチ技法が必要となります。
これから時代は心理学だけではなく全体的な知識が必要とされる時代に入っていきます。まさに心理カウンセラーにも、プロフェッショナルが問われる時代になってきているのです。
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心理カウンセラー衛藤信之
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