どこかでロケットが飛ばされる。
2021/10/23
どこかでロケットが飛ばされる。
誰もが怯える…
怯えるから「僕たちもミサイルを持たなきゃ!」との思いになる。
誰もが安心に暮らしたいと願っている。とても大切でシンプルな願い!
幼い頃には、誰かが怒鳴りあっている時に身体は萎縮した。
少年少女の頃には青空を観ながら、どこかにある平和な世界を求めていた…
とってもシンプルな願い。
過去の子供達は、やがて誰かを信じられない大人へと変わっていく…
誰も「戦いたくない!」とは言えない時代になった。
感情よりも理屈が優先される時代…
あの国がそうなら、オレたちだって、私たちだって…
新しい物を持つと誰もが使いたくなる。
武器もそう…使われなかった武器はない。昔からずーっとそう…
そして、強い力を持つと人は偉そうになる。車に乗ると狭い道も、ゆずれなくなってしまうドライバーのように…文明の力は人々から優しいさを失わせてゆく。
人は神のように強くなることを願う。
大切なことを忘れてしまう人類…上手くいかない時代は、人はしばしば間違いをくり返す。過去に滅んでしまった文明は、終盤は正しい判断ができなくなってしまった。
裸の王様の物語を知っていますか? 誰もが本当のことを言えなくなっていた大衆の中で、子供の純粋な心だけが真実を観ていた。純粋な思い…
理屈、思考、自己の正しさが横行すると、優しさ、素直さ、憐れみの感覚の肩身が狭くなる。
どこかでロケットが飛ばされる。
飛ばす側も、飛ばされる側も、心は同じ不安を抱えている…
どこかでロケットが飛ばされる。
そのたびに心が防御で固なる。滅んでいく世界は、この子プロセスをたどる。間違うのは大人の社会…
悲しむのは子供達の柔らかな心…
どこかでロケットが飛ばされる…
ロケットではなく、僕たちは心を解き放て!