天国に住まう人びと。

      2019/04/21

 新学期が始まり、春は新しい道に向かい動きだす季節。元号は「令和」に改まり、経済を動かす紙幣も新しく刷新されるという知らせが入り、鳥のさえずりと共に、新しい躍動感のある時代を心から望む気持ちでいっぱいです。

 僕たちメンタルでも、大阪城のすぐ近くにあるホテルニューオオタニ大阪で、迫力のある全国プロコースの387名の卒業式が3月9日にあり、

 

 

 そして、品川のプリンスホテルでは、東京校基礎コースの227名の授与式が3月31日にありました。

 基礎講座の修了は基礎編の一区切りの「授与式」となり、

 

 

 プロコースは日本メンタルヘルス協会から教えられるプログラムをすべて習得したとして「卒業式」となります。

 最後のプログラムである卒業式では、東京校・名古屋校・大阪校・福岡校のそれぞれのクラスで発表される内容に感動し、

 

 

 基礎の授与式では、それぞれの思いのこもった修了レポートに心が温かくなりました。

 

 

 人生の中で出逢う数が限られているなら、僕自身は過去に沢山の人に出逢い、そして、これからも、カウンセラーとして、講師として役割があるなら、未来でも多くの人に出逢って行くだろう。

 

 

 だからこそ、シッカリと教室で受講生と出逢い、そこに何かの意味を作らないとならない!という、気持ちを新たにするのも授与式や卒業式の時なのです。

 教室では、多くの人に気づきが起こり、過去をふり返り、後悔する人もいます。また、それらの思いをバネに、未来を新たに生き直そうとする人もいます。教室は思い思いの人々が交差する交差点なのですね。

 


 今はたくさんの笑顔に囲まれている。

 

 

 でも、いつかまた、笑えない時、誰かを許せないと思う時に見舞われると思うのです。人生なんて地獄だ、と思う時が…

 その時に、瞳の中から何を映し出すかで人生は変わるものです。

 

 

出会った出来事を光に変えるか、闇に変えるかは、瞳に映る心の世界が、自分の世界を創り、表現するのです。

 


 ある武士が白隠(はくいん)禅師にたずねました。
 「天国と地獄はあるのですか?」すると「お前のような、頭の悪い侍に、私が説明しても天国も、地獄なども理解など出来まいがアホ!」その酷い言葉を浴びせかけた坊主に、サムライは刀を抜いて斬りかかります。「首を落としてやる!」白隠は身をひるがえし刀から逃れ「その心の中に地獄がある!」
 ハッ!と我にかえったサムライが「失礼千万なことを、禅師に私はしてしまいました💦。ご無礼をお許しください」と頭を下げて刀を鞘に納め、禅師に向けて合掌しました。
 すると白隠禅師は「今の心が天国です!」

 これは僕の好きな禅の有名なお話です。

 

 

 僕たちはいつでも、地獄へも、天国へも行くことが可能なのです。それは、日に日に起こります。僕たちはなるべく地獄での滞在期間を短くしたいものです。いつも地獄の瞳(心像)で、誰かを怨んでいる人もいれば、自分自身を責め続ける人もいます。すべて過去に起こったことを地獄の瞳で観察して怒りを増幅し、自ら地獄に住まう人もいます。
 過去の他人や自分を許し、日の光をたっぷり浴びて、すべてをエネルギーに変え、天国に住まう人もいます。

 授与式、卒業式の会場で、出逢う人びとの笑顔は、誰もかれも晴れ晴れしく輝きステキです。その笑顔のままで過ごされることを心から僕は祈っています。

 


 なぜなら、そこからが本当の学びの証明になるからです。「証書」は、ただの紙切れにすぎません。それを心の中に輝かせることこそ「人生の証明」なのですから。

 


 今日は大阪のプロコースで禅セラピーの授業です。今から楽しみです💕

 

 

 

 

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