穏やかな愛国心

      2019/04/21

 老いるパターンは二通りあります。

 肉体的には、できたことが出来なくなり、何かを失っていくようで、頑固になって、自分の持っている物に執着するようになる人と、

 もう一つは、年齢を重ねれば重ねるほどに、心は永遠に衰えることなく、ますます、心の視野が広くなり、次の世代の人を援助することに生きがい感じて、老賢人として自分の存在を世界のために使おうとする人がいます。

 前者は「いつも、邪魔者あつかいされている」「ワシを小バカにしよって」と不信感と攻撃心で世界をせばめてゆきます。

 老賢人は、穏やかに人と関わり、その年齢に到達するまで、身につけることの出来ない経験を、社会や地域のために還元させようとします。

 自分が身体的に出来なくなっていくことに、心が奪われる人と…

 若い時には「自分が、自分が…」と競争と権力を追求してきたことを反省し、自分の熟練した技術や経験を誰かのために生かそうと「今」やれることに心を注げる人がいます。

 登山は登りよりも、降りる道のほうが事故が多いと言われます。

 人生も登るよりも、降りる人生のほうが、人は難しいようです。

 日本は、これまでの経済大国として「俺が、俺が」と、経済界で世界の覇者でした。でも、これからは豊かさを経験した国として、世界に語り伝えることがあるのではないでしょうか?

 経済が中心になれば、今の経済界のように原子力発電所を「止めるな!」となります。

 でも、世界の中で「心の大国」日本として確固たる地位を獲得すれば、これから日本は大切な役割が果たせます。経済大国よりも、エコ大国日本として。

 なぜなら、日本は世界の中で、唯一の原子爆弾の悲惨さを経験した国です。

 さらに、世界の中でも、最初にアジアの中で経済大国の地位を経験しました。

 ですから、東洋の和の精神と、西洋の競争原理の精神を経験し、それを学んできました。

 競争社会の経済至上主義で「日本は幸せだったか?」と問えば、公害汚染を経験し、子供達は受験地獄の中で、心を壊し、家族は崩壊…人々は豊かさの中で笑顔を失いました。

 日本はその経済大国が向かう方向に、本当の幸せがあったかどうかを、誰よりも利点と欠点を語れる国です。バランスの大切さを伝えられる先輩国です。

 マイケル・ジャクソンも医療用の睡眠導入剤で心を鎮静させ、ホイットニー・ヒューストンは孤独にホテルのバスタブで亡くなりました。

 彼ら、ハイソサエティな世界の代表者は、ショービジネスの勝利者であったかもしれませんが、幸せの勝利者には、なり得ませんでした。

 経済という覇権の先には、幸せはなかったのです。

 現代は、いろんなことを気づかせるようなニュースが日本にヒントを与えています。

 自然を壊し、バランスを崩したツケは、急激な気候の乱れを各地域にもたらしています。
photo:01
 これは日本だけではありません。今までになかったような気候変動が世界中で観測されているのです。

 日本は、東北の震災で、自然はコントロール出来ないこと、クリーンエネルギーと言われた原子力エネルギーの正体を徹底的に見せつけらました。
photo:02
 そんな中にも、ブータン王国の国王夫妻の微笑みに、日本は懐かしさを感じたのです。

 日本の家族では親殺し、子殺しの殺人事件がテレビでは報道され、通り魔やイジメ、孤独死など、他人に対する無関心さ、地域のつながりの弱さが露呈しています。

 悲しいことに、日本人は自殺者3万人を14年連続続けています。預貯金残高No.1のこの国なのにもかかわらず…

 隣国である韓国でも、日本の過去を見るように受験地獄で多くの家庭の問題が噴出してきています。

 中国は急激な発展により、大気汚染の問題が深刻化して砂漠化が止まりません。

 だからこそ、日本は隣国と競い合うよりも、経済至上主義や発展の先にどんな問題点があるのかを先輩として、たくさん語ってあげられる立場にあるのです。

 島を東京都がお金で買い取ると、隣国を刺激し、陸海空の自衛隊の合同で実弾訓練を、富士のすそので開始しました。

 どちらも挑発合戦です。

 私たちは神功皇后や豊臣秀吉が「朝鮮征伐」という言葉で、隣国に攻め入り、100年前は彼らを植民地にして、北朝鮮の拉致よりも沢山の人々を日本に連れてきて、高島炭鉱や夕張炭鉱で日本人の名前に変えて、日本語を強要して働かせたのです。

 日本から韓国に攻め入ったことは何度もあっても、朝鮮半島から日本支配のために攻めて来たことはありません。元寇の時ですら、彼らはモンゴル帝国の属国であったために、彼らは日本攻略の前線基地にさせられ、元軍の食料の補給で貧しい生活を強いられた。

 だから、彼らには、彼らの言い分があるかもしれません。

 大切なことは、いつも自分の言い分だけではなく、相手の立場に身を置くことも、冷静さを取り戻すためには必要なのです。

 いま、日本人は、頑固な老人が怒りをあらわにしているようで心配です。

 威風堂々とした風格を持った穏やかな尊敬される紳士な国でありたいと日本を心から愛する一人として思います。

 シリアで亡くなられ、世界中が悲しんだ、ジャーナリストの山本美香さんが「人は善にも、悪にも成りえる。この戦争という病魔は突然に始まるのではない。確実に戦争の準備があり、それにジャーナリストが多大に影響する」

 「そして、意地の張り合いの戦争が始まると、もう誰もが止められないし、一番の被害にあうのは、交戦的な人達ではなく「平和を願う」穏やかな人々や子供たちなのです。
 だから、この戦争という病魔を伝えることが、ジャーナリストとして自分の存在なのだと思う」と、彼女は生前に語っていました。

 「戦うことが愛国心‼」というようなムードが、67年前どんな悲劇の結末をもたらしたかを僕たちは、しっかり考えたいものです。

 国と国の意地の張り合いに、人々は冷静で巻き込まれないでいたいものです。悪魔は正義の装いで忍び込むといいます。

 愛する心を武器に立ち上がれ!

 国家の威信よりも、僕たちの小さな交流が、世界の流れを変えるかもしれません。

 心理学の受講生でもあり、本城式英会話学校の校長のノリから週末に連絡があり、ブログで紹介してほしいとYouTubeの画像が送られて来ました。


 さらに昨年の震災の時には、こんなブログもありました。http://ameblo.jp/leading/entry-10829981248.html





$日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

 - ブログ

>