15分の講演会って( *`ω´)
2019/04/21
毎回、テレビ局の仕事を引き受けるたびに思うのは、打ち合わせの時と、実際は違うということ。
「講演を、新たなエンターテインメントとしてテレビで放送する」という話だったので引き受けたつもりが、蓋を開けて見ると、話は変わって6人の専門家と15分だけの講演会になっていた
そして、送られて来たのは、メンタルヘルス側から提出した、いくつかの過去の講演のDVDを切り張りした、各トークの流れと、講演の想定タイム。
いわゆる「尺」と言うものです。
そして、但し書きに「各トークの所要時間を基本に計算し、それよりテンポアップした想定でお願いします」
正直なところ、それでなくても、僕の話はテンポが早いのに
それに講演には、話の抑ようや、その場に合ったムードやテンポがあるのに。
過去、何度かテレビに出演して、学んだ教訓は「彼らの思いだけでテレビは作られる」ということを新たに思い出させてくれました。
15分で伝えきれるのか「心のきび」を…
たくさんの名古屋の生徒さんに「抽選で当たってテレビ局からハガキが来ました。楽しみです!」と言われたり、メールをもらうたびに苦笑いと共に「ガンバルね!」の一言になる。
15分で、起承転結の感動と笑いを…
日本の学校みたい。
日本では、学校の都合に子供を合わさせようとする。
インディアンの教育は、その時の状況によって、教育を子供に合わせる。
彼らの教育は、子供が興味のある話を、その子に合わせて、大切な教育を(STORY)で伝える。
この子には「勇気」が必要だと思えば、勇気が、なぜ必要で、多くの仲間を守り、自分のプライドをも守れるかのストーリーを…
この子には「忍耐」が必要だと思えば、待つこと、耐えることが、どれだけの人生に実りと、たくさんの知恵を授かるかを…
その子には優しさをと思えば、優しさがもたらすストーリーを…
ストーリーの素晴らしいのは、その子の目の色と、興味によって話が変化できることです。
この子は、今、この話には興味がない。眠たそうだと思えば「とっておきの話があるんだけど…」と話題が変えられる。
講演もそうなのです。
こちらに話す予定の内容があって、話を展開するのではなく、その会場の空気を吸いながら、一緒に物語の世界に入ってゆく…結婚式のスピーチでも、講演でも、僕はその場のLIVE感を大切にしている。
とは言え、自分の講演観を言っていてもしょうがない、インディアンに学んだように、ストーリーのつむいで、15分と限られた時間を、自分らしく会場のメンバーと味わうしかない。
今日、名古屋の収録に来られる僕の仲間にお伝えします。
たくさんのお話を皆さんに、できないけれど、他に5人の演者の話もあるので一日を堪能して下さい。それに一人はメンタルヘルス心理学ゼミの東京の卒業生で、クレーム・コンサルタントの谷 圧志さんです。
著書は「怒るお客様こそ、神様です!~クレーム客をお得意様に変える30の法則」(徳間書房)
話は変わりますが、前に校長先生に「どうすれば早く子供たちが学校の始業のベルがなったら、門の所で先生達が立って『遅刻しないで走りなさい!』と言わなくても、授業前に教室の席に子供たちが着くのでしょうね。今の子供は、だらしないから…」
あまりに今の子供が「だらしない」と連呼するので、僕は、たまりかねて「そうですね。昔、女子高生が門に挟まれて、死んだ悲劇がありましたね。教えましょうか! 校長先生。子供たちが早く学校に来る方法!」
「教えてください」
「校長先生は、映画とかコンサートとか見に行かれることがありますか?」
「あまりないですなぁ」
「じゃ行かれると良い。僕、今まで見たことが無いんですよ。映画館やホールのドアの所で、関係者が立って『早く座って下さい!映画が始まるでしょ!ドアを閉めますよ!』とやっているシーンを…学校に来ない子供たちが問題ではなく、面白く、早く学校に行って、見たくなるような授業をしていない学校に問題があるんじゃないかなぁ、と思うのですよ」
それからは、その学校の校長先生に嫌われたのでしょう。その学校の講演会から、僕にオファーが来なくなりました。
でも、それを伝えたことは、決して僕は後悔はしていないから「厄介な性格やなぁ」と我ながら思っています。
でも、どうしても、子供たちだけが「だらしない」の見方は、偏りがあると今も思っています。
今回もテレビ局の姿勢について、何が問題であるか「講演とは、そもそも『今を』味わって語るもの…」と15分かけて語ってしまいそうな自分が怖いのです。
これは一種の放送事故です。
その時はきっと、僕の話は全面カットでしょうね。
もし、このブログを見ている中京テレビの人、僕の出演を中止するなら、今のうちかも…
あ、あ、言いたいことをブログに書いたらスッキリした。
あ、もう午前4時です。
たった15分の昼過ぎからの講演に「なんで朝の9時からリハーサルなんやぁ。だから、テレビは…」ブツブツ…
早よ寝よッと