暗やみの中の光

      2019/04/21

 職場で困った人がいる。
 失恋をした。
 夢をかけた起業に失敗した。

 そんな時は、人は出来事をなげき、その状況から抜け出そうとします。
 すると、さらに心が、それに引きずられ苦しくなります。

 どうしようもない時には、僕は神さまに下駄をあずけるようにしています。

 《下駄をあずける》とは、
 「下駄がないと自由に動くことができなくなるところから、その事柄に関する一切を誰かに任せる」ことを言います。(大辞林より)

 だから、僕は神さまに、未来の下駄をゆだねるようにしています。

 もし人にあずけると、互いに共倒れになる危険があるし、あずけられた相手も迷惑かもしれないから、僕は「大いなる存在」に、ゆだねるようにしています。

 日本を取り巻く問題も、国際情勢、震災、少子化、超高齢化社会、考えれば不安になることばかりです。いや、身近な家族の病気や、自分の未来のことすら、誰もが予測などつきません。まさに「一寸先は闇」なのです。でも、闇はただ、マイナスだけが隠れているのでしょうか?そうではありません。暗闇には大切な何かが隠れているようです。

 武田鉄矢さんが、若い時に失恋💔したエピソードを語っていました。スゴく愛していた女性にふられ、天地がひっくり返るくらいの悲しみに襲われたそうです。
 でも、その悲しみからドラマ・金八先生の主題歌になった「贈る言葉」が生まれたそうです。♪暮れなずむ町の光と影の中、去りゆくあなたへ贈る言葉…人は悲しみが多いほど、人には優しく出来るのだから…🎶

 さらには「♪思えば遠くへ来たもんだ♪」といった、ミリオンセラーの曲も生まれました。

 ある時、コンサート会場の楽屋で、旧友から、その彼女が亡くなったと聞かされ、何とも言えない気持ちになったそうです。「彼女は幸せだったのだろうか?どうか幸せな人生であったと信じたい」と手を合わせたそうです。愛した思いは、どこにしまわれるのでしょう。
 過去には愛し合い、名曲のキッカケになった恩人の死を、後に知ることになるのですから…

 僕自身も、過去に両親の離婚、まま母(継母)の自殺などがあり、さらに、長男の小児がんで悲しんだ時代もありました。それを今は逆転させて、「お笑い・おもしろ心理学」の教室が生まれました。

 心理学を伝える講師として、それが僕自身の「ことばの力」になっています。

 苦しい中にも、幸せの材料が隠れているのかもしれません。だから、今の悲しみを虫メガネで拡大し、立ち止まらないで「神さま、これも未来、自分が幸せになるための予兆ですよね」と、神さまに下駄をあずけて、目の前のことを、一つ、ひとつ丁寧に大切にして生きれば良いのです!

 以前のブログにも書きましたが「時をかける少女」です。それは、今の時間の流れを飛び出して、未来の自分から、今を冷静に眺めれば良いのです。

 神さま「よろしく、お願いしま〜す!!」って。

 

 

 

 

 

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