誰かのお陰で…

      2019/04/21

 講座後に受講生から「先生ありがとう。楽になった!」「 今日も来てヨカッた!」「まさに今の私に必要な内容ばかりでした」と言われると、その笑顔や、その優しい言葉によって、僕は生かされていると実感しています。

 受講生さんの中には「先生、痩せられてませんか?睡眠とれていますか? ご飯食べていますか?」と年下の人にでも、母親のように心配されると「ありがたいなぁ」と思うと同時に、心から「その優しい言葉の、何パーセントでも、僕はあなたに返せてますか?」と思ってしまいます。

 「あなたは、お金を払って、時間を作って来てくれています…」その代価は、イヤな上司にお小言もらってですか、留守番するご主人に、早めにご飯を作って教室に来てくれていますよね。あるいは大切なデートを延ばして来てくれるのかも…。そんな気持ちで僕がいると「自分が来たいから、来ているんです」と、また言われてしまう。どこまで「優しい人たちなんだろう」と思ってしまいます。

 人という字は、持ちつ持たれつと書きますが、僕はそんな受講生に生かして(活かして)いただいています。

 だから、人前に立つ時には、そんな代価以上のものを返そうと、燃える講座になってしまいます。

 僕はね、いつも “いっぱい、いっぱい” いただいています。舞台の中央で、光にあたって、でもその陰で講演会、講座を支えてくれている多くの仲間がいます。

photo:05

photo:03

 その人は、目立たないところで、教室の楽しさを支えてくれています。何も賞賛という見返りがないのに…そう言うと、「でも、怖い顔をしていた人や、人生が暗いものだと嘆いていた人が、笑顔に変わっていくのを見ていると、それだけで感動しますよ!」と、どこまでも「優しい人たち」だから、テレビの出演依頼は多いけど、やっぱり教室のライブをテレビでは越えられないと思うから…ごめんなさい、テレビ関係者さんあせる

photo:04

 東京のメンタルの受講生で、松澤萬紀さんという最高に笑顔の達人がいます。
 彼女は、僕も研修を担当したことがある全日空(ANA)の客室乗務員(CA)を12年間務めた人です。

photo:01

 その松澤さんから教えてもらった話です。

 ある国内線で、高校生たち数名が折り紙の鶴をせっせと織っていた。あるCAが訊ねると、同級生が手術をすることになり学校を代表してお見舞いに行くのだけれど、千羽鶴が間に合わなくて、仲間と協力して機内で織っているのだと言う。この時のCAのメンバーも、その仲間思いの高校生たちに心を打たれ、手伝いを申し出たそうです。そして、チーフパーサー(CAのリーダー)が機内放送で、その高校生たちのことを伝え「どなたか、お手伝いいただける方は、いらっしゃいますでしょうか?」と乗客に呼びかけました。すると、ほとんどの乗客が手をあげ、そして、目的地に着く頃には、千羽鶴が織りあがったそうです。

 機内は感動で満ちあふれました。「100%好かれる1%の習慣」~500万人のお客様から学んだ人間関係の法則~ダイヤモンド出版 松澤萬紀 著より(とってもステキな本です!)

 今、人と人が傷つけ合うニュースが国内、国外に満ちあふれ、人は「どうして?」と思ってしまうけど…

 でも、やっぱり人は誰かを必要としています。また、人を元気にさせるのも、やはり人なのです。それは、少しでも誰かの役立っているという思いが、今日の自分自身を救います。

 工場の人は、喜んでくれるお客様の笑顔を想像しながら、消防士さんは火災のない日常を願っています。

photo:06

 コンビニ店員の「今日も、お仕事ガンバって!」の一言を付け加えるだけで、人を元気にできるのです。

photo:07

 それは、あなたの笑顔でも、「ありがとう」の一言でもいいのです。病人にとっては黙って手を握ってもらえるだけでも救われます。仕事は、人に仕える事と書くのです。

 「機内でお客様が倒れました!お客様の中にお医者様はいませんか?」そんな時、お医者の役割に憧れた人も、たくさんいるでしょう。「お医者さんカッコいいなぁ」って(笑)

photo:02

 でもね、あなたは気づいてはいないかもしれないけど、この世界は、いつも放送が流れていますよ。

 「あなたの身近で、淋しがっている人がいます。誰かそばに居てくれませんか?」

 そう、あなた、あなた呼ばれていますよ。誰かに…









 - ブログ

>