悲しきかな不幸予報士!

      2019/04/21

 先生は、そう言うけど、「どうせ上手くはいかない」「どうせ叶いっこない」「どうせ元に戻る。そして、いつもと同じ」このような言葉を何度となく、くり返す人に出会うことがあります。

 これらの人を僕は「不幸予報士」と呼んでいます。この不幸予測を語る人の人生は、なぜか、よく当たる。

 おそらくは天気予報よりも、よく当たるのではないかなぁ。そう「ビンゴ!」って感じで(笑)

 人間の心は恐ろしいほど、パワーがあって、平均台から落ちると思うと落ちる方向に向かって身体はバランスを崩します。自転車を練習した幼き頃は、親が荷台を持っていると信じていると乗れて、実は親が持っていないと気づくと、それまで乗れていても「 ああせる転ける‼」と思ったら最後、スグに転けてしまいます。スキー、スノーボードでも「転ける!」と思った瞬間に、向かった方向に身体は面白いように転びます。

 ところが、自転車でもスノーボードでも日常の習慣のように乗れるようになると、その人は「転ぶかも⁈」 などと疑ってもみません。人前で話す人は、今日は「アガルかもあせる」などと思っていません。

 人は、心で思ったような世界に生きます。
 それほどに人の心は、潜在的な力を持っています。

 この世界を見わたすと、車も飛行機も、ビルも高速道路も、誰かが、どこかで考えた世界なのです。僕たちの生きている文明の構造物は、誰かが、どこかで、考えたイマジネーションひらめき電球が形になったモノなのです。

 そう、自然以外の目につく文明は「心の産物」と言っても過言ではありません。ですから、僕たちの心や思いは「世界」を作ってしまいます。
 この世界を作ってしまうほどのパワーがあるのですから、不幸予測をする人の人生を不幸に変えることなど、いとも容易なことです。

 やはり人生を楽しく生きている人は、自転車に乗れる人のように、楽しく人生は進むはずと思っています。もちろん、成功予測の人も、失敗して、頭を打つことはありますが、成功予測の人の考えは、それも「成功するための準備段階」と思っていたり「この経験がきっと生かされる」と信じています。

 これは身体内部にも影響します。

 失敗予測の人は、副腎皮質ホルモンからストレスホルモンがたくさん出ます。これは身体を疲れさせ、老化を早めます。

 当然、失敗予測の人は、幸せホルモンと言われるセロトニンは減少しますから、うつ病や摂食障害、パニック障害になりやすくなります。それらのトラブルを鎮静させるパワーのあるエンドルフィンやドーパミンと言った脳内モルヒネが減少するので、不幸のダブルパンチパンチ!パンチ!です。

 その証拠に、アメリカのデーターでは、うつ状態の人と、そうでない人は、同じように作った傷に対して、うつ状態の人は、免疫力が低下しているので、傷の治りが正常の人より二日も遅いと報告されています。

 となると、不幸予測の人は落ち込みやすいから、心のキズも治りが悪く、だから、不幸予測が始まるのか…。だから、さらに、心のキズを深めてしまうのか?

 幸福予測の気象予報士は、幸せだから、立ち直りも早く、楽しんでいるから、人もその人に集まり、だから、楽しいことが続くのか?

 まるでタマゴが先か?ニワトリが先か?の取りとめのない観念論のようで恐縮ですが(笑)

 どうせ人生は一度です。
 雨のち雨の予測は止めて、晴れのち、さらに大晴れ!と予測しましょう。
$日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

 「きっと、これから上手くいく!」「思いは叶う!思った以上にスゴくなる!」「今はそう思えなくとも、明日は思えるだろう」「失敗したって死ぬわけではない」「たとえ、死んでも、帰って来た人がいないのだから、きっと、あの世はステキな場所でしょキラキラ」と…

 ある宇宙飛行士が言いました。
 「魚が水の中から、陸に憧れて進化したように、子供たちが宇宙を見る瞳の輝きを見たまえ、それはもう宇宙に、僕たちが飛び出すことは約束されている証拠ではないか …」

 それでも、あなたは狭い世界から抜け出せないと信じていますか。
 不幸予測の「井の中の蛙ちゃん‼」





$日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

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