心風景への旅。

      2019/09/11

文化の日でした。

歴史のある場所に行くのが好きです。

それは、神社仏閣だけではなく、昔から人の住んでいた場所も好きなのです。

そこにある残り香がたまらなく好き。

磨き上げられた廊下、畳の香り、歴史が塗り込められた柱。そして、そこに生きていたであろう人々の日常生活。

家庭に恵まれなかった幼少期、転校や引越しが続いたから、そんな歴史のある家に憧れるのかもしれない。

唯一残されていた祖母の家も、改築を繰り返し、今はトタンが少し残ったガレージしか、その香りを感じるところが存在しない。

里に帰り、近くを歩いても、景色の中から、その香りが薄れてゆく… わずかに、それを感じた瞬間に、僕は昔にトリップする。

それは自分だけの歴史ではなく、そこに生きた人々との歴史が交錯する瞬間でもある。

休日の日、そんな歴史の香りを探すことも文化の日に、もってこいの休日かもしれませんね。

僕ですか?

僕は、そんなステキな一日を過ごせなかったけど、こんな風にエアー散策をして、懐かしい景色を歩きました…

芭蕉が「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」と病床で歌いましたが、僕たちはいつでも、心の中では、どこにでも出かけられます。

テレビから与えられる情報に占拠される一日ではなく、自分の心風景を旅するのもいいかもしれませんね。

「連休に、どこにも行けない」と嘆かないで、そんな内の世界へと旅立ってみませんか?

近所を歩く。アルバムを見る。懐かしい人の声を聴く。

静かに窓を開けて、小鳥の鳴声や、小さな子供達の遊ぶ声を聞く。

町の静寂の中にも、内の世界に入る入り口が、あなたの隣りに、いっぱいあるから。

このブログに合った写真を探しているうちに「過去のひとりごとアーカイブ」2008年8月11日を読んで、また、タイムトリップしてしまいました。なつかしいお婆ちゃんに会いたいなぁ…
日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき
 

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