お盆に想う…
2019/04/21
お盆ですね。
僕は大阪の都会で生まれ、九州の大分で育ちました。だから、僕は途中から故郷ができたのです。
夏休みは祖母の家に遊びに行く。
その田舎だった場所が、家族の都合で、僕の故郷になりました
当時、お盆には、今は亡き祖母が、盆踊りの練習や、子供たちへの踊りの手ほどきを公民館などでしていました。
盆踊り当日は、幼なじみの女の子が、化粧をしてもらって踊っているのを、非日常の不思議さと、憧れの混じった思いで見ていました… 僕に気づいた幼なじみから、手まねきされて、僕は照れてしまいコクリと、ぎこちなく会釈して、走って帰宅したことを、今も鮮明に覚えています。
それ見ていた祖母から、帰宅して早々に「何をあんたは、照れたんね」と笑われて、心を見透かされたようで「照れてなんかないき」と、ムキになっていた、あの頃…(笑)
アメリカでも、ネイティブ・アメリカ(インディアン)のパウワウ(pow-wow)が、この季節にあります。 それはインディアンの盆踊りのような大会です。ネイティブの長老たちが、一生懸命に子供に、ステップを教えている姿に、僕は遠くアメリカという異国で、大分の故郷を思い出していました。
日本でも、世界でも、故郷は同じ香りがします…欠かせないのは、老人と子供たちの笑顔 ‼ それは、過去(老人)と未来(子供)だから。
その二つの季節が、キラキラ輝いていたら日本も大丈夫です。
今(大人たち)は、その二つの季節を守る(つなげる)ためにあるのです。
だからこそ、大人(今)には屈強な身体があるのだとインディアンは言います。
だから、インディアンが祈るように、7世代先(永遠と同じ意味)の、未来の子供達にも、同じ季節が来るように今の大人たちが、努力しなければなりません。
そう、冷たい川のせせらぎ、ホタル、風鈴を揺らす風、スイカ、セミの声、夕立ち、夜空の星々の美しさを過去から、僕たちが、ゆずり受けたように、未来にも残してゆかねばなりません。
何よりも、誰かを愛する気持ちを…
このお盆の季節の過ごし方。
田舎のある人も、都会で育った人も、幼かった頃に、通った登下校の道を歩いてみるのもいいかもしれません。 学校の校庭も、 遊んだ公園も、楽しかった駄菓子屋さんも とてもとても小さく、狭く見えたら、それは、あなたが大きくなった証拠。守られる側から、守る側になっている証になります。
頼れる人が、少なくなるのは、さびしくはあるけど…
今、あなたの季節は、誰かを守るためにある夏の時期かもしれません。
そして、夏の時期を精一杯に生きて、秋や冬の黄昏時代に、そなえねばなりません。
秋、冬の季節に「夏の時代を、もっと楽しめばよかった」と後悔しないように…