夢の途中…
2019/04/21
スゴイ恋がしたいと誰かが言う。スゴイ恋とは…
行きつけない場所。
桃源郷とかエデンの園とか、どこかにある楽園…スゴイところ…
落ち込まない人になりたい。落ち込まない人に…スゴイ強い自分に。
写真家、星野道夫は思った。
すべての美しい景色をこのファインダー内に取り込みたい!
そして、彼はカメラを持って旅に出る。
ある時に彼は気づく、もし、すべての景色をこのカメラに取り込めたとしたら、すべての美しい景色を自分が見つくしたとしたら、その先に何が待っているのだろう。そこにあるのは退屈と虚脱…
昔、ギリシャのストア派の学者が言った、希望が希望である時が一番希望という言葉が美しい…でも、そこに到達したら、それからは退屈と虚無感だ!と…
僕たちの生活は昔の殿様の生活です。そう毎日、三食の食事。
昔「殿様はいいなぁ~。毎日、朝昼晩と食事が摂れて、俺たち百姓にはそんな生活は夢のまた夢だぁ…俺たちには」
誰と結婚しても、どこに住もうが問題にならない身分制度のない時代。
現代は、テレビや、電話、車を考えれば、今や殿様以上の生活が日本中にいきわたっているのです。
にも、かかわらず、日本は毎年三万人を越える自殺者が存在する。
以前のブログでも書きました。
昔に学生の頃に長いバイト生活のすえに買った、革ジャンを、僕は今だに捨てられないように…金額や価値に、幸せが存在するのではなく、そこにあるのはプロセスなのです。
ファインダーに、未だに撮りきれない美しい世界が、今もこの瞬間にあるという事実が、何より楽しくワクワクすると気づいた星野道夫のように…
世界のスーパースター、マイケル・ジャクソンの買い物風景をテレビで昔、見たことがある。
高級車をまるで子供がチューインガムを駄菓子屋さんで買うかのように買っていました。
だから、僕自身が革ジャンを買った時の感動と、マイケルが高級車をまとめて買う日常には、金額と比例することのできないくらいの突き上げる喜びが隠れているのです。
今だに行き着けない夢がある。恋に恋い焦がれている淡い感情がある…落ち込まない人になりたくてメンタルに通う日々の中に…やはり幸せはたくさん落ちている。
そう、レールの先の目的地より、レールに間に、時より草が生えている風景のほうが僕はグッとくる。
そう、グッとくるのだ!