空からの応援団‼

      2019/04/21

 街に雪が降る雪
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 空から落ちて来る雪の中には、たくさんの雪の結晶が寄りそっている…

 小さな六角形の雪の結晶が、手のひらに落ち、人の温もりで暖められて「いい気持ち…」と、本来の水の姿に還ってゆく。

 長い空からの旅を終え、いろんな水の仲間に影響されて、大きく結晶の枝を伸ばし、最後、雪の結晶は、どれ一つとして同じ形はないという。

 落ちてゆく中、それぞれの出会いと空の天候に左右されて、最後には自分らしく大地に着地する。

 舞い降りる雪にはたくさんの人生がある…ここの雪も、あそこに降る雪にも…涙のように…

 雪の結晶を研究した学者が、雪は「天から送られた手紙である」と言った。

 人生を生きていると、人のイヤなところを見すぎて、人を信じることが出来なくなることがあります。

 誰に対しても近づき過ぎるのが、怖くて「人なんて…」と、心が完全に冷え切ってしまう瞬間があります。

 そんな時に雪は静かに教えてくれます。

 君が急がなくても、旅は終わるのだと… そして、誰もが自分らしい結果を出して、そして最後には大地に安らかに憩うのだと。

 そして、それは蒸発して天に上げられ、また新たな旅が始まる…

 ひと時、泣きはらしたら、冷え切った心を、美しい結晶にしてしまえばいい。

 一握りの雪の中にも数えきれない雪のドラマがあり、その雪のドラマたちが降り積もってクスんだ街を、一晩で白い世界に変えてゆく。

 自然は、たくさんの雪の仲間とスクラムを組んで、真っ白な世界へと街を塗り替えてしまう。

 雪は「天からの応援団」

 そう、彼らは言う。また一から白紙で出直せるのだ‼

 さぁ、真っ白なキャンパスに心をリセットし直すのか、不信のシミを残したままリスタートするかで、人生は変わってくるはず。

 雪は静かに耳もとでささやく、清らかな心で歩みなさいと…

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