陰口や悪口では、何も変えられない。

      2019/04/21

 コミュニケーションは大切ですが、マイナスな話題のコミュニケーションは自分自身をダメにします。

 ある組織が上司の悪口で盛り上がっています。でも、どんなに盛り上がっても何も解決はしません。

 夫や妻の悪口で、友人や同僚と盛り上がっても、家庭の問題は何一つ解決しないのと同じです。

 話し合うということは、ただ、話せばいいというのではないのです。

 どうすれば解決するのか、この問題にどう立ち向かおうとするのかが正しいコミュニケーションです。

 陰口や悪口では、何も変えられない。

 悪口で一時的に盛り上がっても、終わった後に、自分では何も変えられない現実に意識が向くと、負け犬の遠吠えの我が身に気づき心が晴れません。

 悪口で盛り上がることは、その人達の中に深刻な問題が隠れていることが多いのです。

 その深刻な心の問題に眼をそむけるのに都合がよいのが悪口集団です。

 その背景には、自分の嫉妬だったり、片寄った正義感であったり、ゆがんだ自己アピールが隠れていることがあります。

 また、怒りは怒りを増幅させます。

 怒っている自分に怒りだす人がいます。
 こんな気持ちにさせた相手が悪いんだむかっと、よりその事実にさらに怒りだす。

 「も~、自分たちはこんなに心配しているのに~! 」

 当人がいない時に何を言っても、何も解決しないし、その陰口という行動が、心配している相手に対して誠実ではありません。

 誰かに行動を変えてもらう時のコミュニケーションには厳格なルールがあります。

 それは、明らかに「その相手の何かの行動」が、こちら側(自分)に「マイナスの悪影響」があるということです。

 そうでない場合は、悪口を言っている側の心の問題なのです。

 相手に行動を変えてもらうには、相手の行動で生じたマイナスな(私の)悪影響を具体的に相手に伝えることが大切なのです。

 会議に遅れると(行動)会議がスムーズにスタートできない(悪影響)「帰宅が遅くなる」という連絡がないと(行動)食事がムダになる。あなたの帰るタイミングが分らないから、お風呂に入れない(悪影響)

 これらは、シッカリとした「悪影響」があります。

 さて、影響が具体的に言えないのは、価値観のトラブルの場合です。

 あなたのその髪型が、好きにはなれない。このように(行動)と(感情)を言えても具体的な(悪影響)がありません。

 どうでしょう。もし、職場で同僚の男性社員から「僕はイエローが好きなので、あなたのピンクのワンピースを、明日からイエローに変えてもらえませんか。デスクの横を通られると気分が悪いんです!」

 きっと、そう言われた同僚の女性は「私の勝手でしょう‼」とカチンパンチ!と、なるでしょう。

 価値観は、人それぞれ違うのでむずかしいのです。

 世界に目を向けると食生活から日常の常識もガラッと違います••••

 価値観は多種多様です。 バラが美しいと言う人もいれば、バラは美しくないと思う人がいるかもしれません。価値観の違いでは、美しいのはユリだと思う人もいるのです。

 愛は素晴らしいと思う人もいれば、愛は不純だと思う人もいるのでしょう。

 だから、相手に行動を変えてもらうためには、具体的な影響があるのか?! ただ、「自分がそう思っている」だけなのかを観察してみないと本当の自分の気持ちには気づけません。

 そして、一番、自分の心の問題に目を背ける最悪なパターンは「みんなが、そう言っている」と思うことです。

 あなたが、会話の悪口の中で、そのように先導している場合があるし、人は誰にも嫌われたくない存在だから、その時に合わせているだけなのかもしれませんから。

 何よりも、あなたはその相手が変わってくれないと楽しめないくらい、その相手に依存し、寄りかかっているのだということです。

 「愛」と「依存」と「怒り」は、三位一体になりやすいのです。それに気づくことが悪口集団から離れる第一歩です。

 なぜそんなに怒りの相手に集中するのか?「相手のため」と言いながら、マイナスで集まろうとするのか?
陰で語りあって自分の立場を守ろうとするのか?

を厳しく見つめることです。

 僕?!ですか•••「もちろん悪口言うならその人から離れます!そして、その人に頼らなくてすむ関係をつくります」だって、陰口、悪口は武士道に反しますから。

 そうでなければアイ(I)メッセージで伝えます。

 そして、真に相手に価値観を変えることを求めるなら、モデリングで示したり、コンサルタントにもなる。そして、自分を変える努力もするのです。

 そして、最後は「祈り」ですね。

 詳しくは教室で学んでください!


日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき











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