三が日をふりかえって••••

      2019/04/21

 昔の人に話を聞くと「昔は正月の三が日は夢のようだった」と言われます。

 貧しかった時代は、この三が日だけに美味しく食事がとれ、どこのお店も閉まっているので、家族で仲良く遊んで過ごしたという。

 老人ホームに行くと、「昔は親戚が来た時だけ部屋に60wの電球をつけたものさ、夜はいつも暗い部屋が、あんなに明るいものだ、と思って。正月は、その記憶と一緒だから『音譜もういくつ寝ると、お正月音譜』と幸せな時代だね」と語ってくれたことがあります。

 お店が閉まり、日本中が祝日であった頃は、そうだったのでしょうね。

 貧しかった頃の日本は、質素に生活していて、お正月だけは晴着で正装して準備した贅沢なおせち料理を食べる。

 今、私たちは、毎日が美味しい料理を食べて、夜も明あかと電球やネオンが灯る街に暮らしています。毎日がお正月の日々です。
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 その日本で自殺者数3万人の大台の悲しい記録を続けているという事実。

 人は満たされなくて、満たされなくて、その先の満たされた瞬間に、幸せや感動を感じる生き物なのでしょうね。その落差を経験しないで、生まれた時から満ち足りた文明で生きている人々。

 満ち足りて、それに麻痺する不幸を、現代は味わっているよう••••

 今や、日本からお正月は名前だけになり、人々からお正月の気分は薄れてゆく。

 「元旦から初売り合格」「元旦からやっていますビックリマーク」のキャッチが飛び交う。事実、コンビニを含め、正月は不便を感じない。

 昔、仲間とキャンプに行く時に、山の中だからコンビニがない。だから、いろいろ買い込んで準備している時のワクワク感。

 また、子供の頃に仲間と隠れ家を作り、立てこもるために必要な生活用品を持ち寄ったあの感動••••
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 もしかして、冬眠のクマは、こんな感動を味わっているのだろうか⁈

 せめて、お正月の三が日くらいは不便を楽しみ、クマの冬眠の感動を味わいたいですね。

 え!今や、クマだって苦労しているだって?

 だから、ムードの話しデスって!

 無人島に2人でこもる。そのドキドキ感、誰でも想像したことあるでしょう。

 え、なぜ2人か、って⁉

 だ・か・ら、ムードの話しだってプンプンあせる

 ないから、温められる人情もあるってこと‼



日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき



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