ピストルに花束を••••

      2019/04/21

  中学生の時に、大阪から祖母の住む大分に妹と二人、子供達だけで転校させられた。両親の離婚にともなって父親が仕事をしながら子供を見れないとの理由で。

 転校した時は中学2年生。

 転校生ということと、大阪弁が抜けない僕は、ある意味で目立っていた。何よりも、近所に住む学年の違う先輩にもフランクにしゃべりかける姿が3年生の非行グループからすると鼻についたのだと思います。

 だから、僕の2年生の思い出は、非行グループにトイレに呼び出されるのが日々の日課だった。

 もちろん、お話し合いがある訳ではない。意味なく「目立つんだよ」「生意気なんだよ」と言う理由で一方的に殴られる。

 最悪なことに小学校の高学年から空手を習っていた僕は、最初に防御から先輩を倒してしまった。それが、田舎の先輩達のプライドを大きく傷つけることになり、不良先輩の数を増やす結果につながるだけだと学んだ。

 だから、当時の僕は、呼び出されるたびに彼らが納得するまで意味のない暴力に耐えていた。意味のないプライドから反省するソブリをすることもせずに••••やはり彼らの言うとおり、生意気だったのだろう、当時の僕は(笑)。

 殴られながら、冷めてた目で先輩を睨みつけていた。集団でしか後輩を呼び出だせない彼らを••••

 当時の僕は、見た目だけでも反省した顔をするという処世術すら知らないほどピュアだった。

 やがて3年生になって先輩からの暴力はなくなった。なんたって最高学年なのだから。

 その頃には、大分弁にも慣れ、卒業した先輩にも、もちろん同学年にも、後輩にも、たくさん友達がいた。

 ただ、悪しき伝統はしばらくは、なくならなかった。

 放課後トイレに行くと、3年の同級生が、今度は後輩を呼び出しているところに出くわす。青ざめた後輩の顔を見て、僕は声をかける「どうした?」と
 「○○さん達に呼び出されて•••」
 「なんだ、帰れ帰れ。俺がヤツらには話をしてやるから気にしなくてイイから帰れ」
 「でも、また呼び出されます~しょぼん
 「その時は、俺のところにくればいいから」ただ、彼らは先輩に脅えて帰らない。

 そこに呼び出したメンバーが来ることになる。
 「なんだよ。信之⁉ 何してんだ」
 「いや、こいつらに帰れと言ってた」
 「なんだとムカ」になる。

 僕は「お前達も先輩から目をつけられて、毎回、俺と同じように呼び出されていただろ?その時どうだった?嫌だっただろ?だったら、同じ思いを後輩にあたえるなよ。」

 「バカ!ノブ。よく聞けよ。3年生になって俺たちは天下なんだぜ。だったら、今まで先輩にやられたことを、後輩にやらないと、俺達が損したままだろうが。だから、呼び出すんだよ」となる。

 「自分がやられて嫌だったら、人にはやらない。そう思わないか?ここの田舎の学校の悪しき伝統の「呼び出し」を俺たちの学年で終わらせようと••••思わないか? 」

 でも結局は、彼ら呼び出した側のメンバーと僕がトイレでケンカすることになるのだから暴力への仲裁の意味がないのだ••••それだけピュアだった(笑)

 話はそれましたが•••

 あなたは相手が無視するから、こちらも無視しますか?

 復讐のために••••
 
 親に愛されなかったから、親に優しくできないですか?

 相手が手伝ってくれなかったから、こちらも手伝わないですか?

 目には目を、歯には歯をですか••••

 あの国にやられたから、あの国にやりかえせ••••これが戦争です••••

 自分がゆずるのはイヤですか?

 これは、生き方の問題なのですよ。




自分らしい生き方が見つかる場所 メモ

心理学を使って自分自身を知ることでそのヒントが見つかります

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