どちらが正しい?
2019/04/21
ある婦人が、ウチの主人は学歴が一番大切と言う。わたしは人間の優しさだと思う。主人は経済がすべてだというし、わたしは一家団欒と思う。
ことごとく子供に教える価値観がかみ合わない。「もう~、なに、この人~」と思う。
兄が大学生で、妹が高校生。二人がとても仲良しで、語り合ったり、一緒に出かけて遊んでいる。ご主人は「大きな二人が仲が良いのはキモチがワルい」と兄妹二人に言う。
奥さんは「昔から、妹は兄を慕っている。仲良しでステキな兄妹」と思っている。
どちらが正しいですか?
僕は、正しいも、間違いもないと答えた。あるのは夫婦の価値観の違いだけなんですよ。
そして、お父さんの価値観も世間にはあるし、お母さんの価値観も世間にはあるのです。
どちらかが「間違い」ではない。互いの「違い」があるだけなのです。だから、それは互いに子供達に語ればいいと思う。
なぜなら、決めるのは子供達だから。
これは国際結婚でも、よくある話なのです。
イタリア出身のご主人と、カナダ出身の夫婦がいます。どちらの国の文化を子供達に学ばさせるか。それも、やはり子供達が決めることなのです。それが、心のバイリンガルです。
だから、両親が、お互いがしっかり楽しんで生きればいいのです。
そして、それぞれの生きざまを子供達は真似る。どちらかが、ステキで真似たければ、それを学ぶのです。
真似るがナマッテ、まねぶそして、学ぶになったと言われます。
だから、両親は意見が違っていいと思います。問題なのは夫婦で、互いに相手の価値観をけなし合ったり、ケンカすることです。
「違い」には、いがみあったり、否定し合うしかないのだと、子供達が学んでしまうからです。
世間には色々な価値観があります。それが、たくさんの人と暮らす社会です。そして、その中で、たくさんの価値観と出会って、自分で選択することが学びなのです。
北朝鮮のように一方的な価値観を押し付けるのは国のマインドコントロールです。歴史教育もそれぞれの国の歴史解釈を教えればいいのです。中国は日本を侵略と感じた。日本帝国は、アジアを一つにして西洋の植民地支配を阻止したかった。
まさに歴史は立場によって違う見方があるのです。だから、エライ大人たちが何を教科書に載せるかを議論するより、それぞれの歴史の違いを教える。それが、歴史を学んで、未来の過ちに備えることなのです。
そう、人は正しいと思って戦争を起こす存在だということです。それが、歴史です。だから、「つねに色々な立場や価値観で考えましょう」と••••
話はそれましたが、
僕自身、カウンセラーをしていて、何が正しいかわからないだらけです。
貧しい国で、朝から晩まで親に働かされる子ども達が、だれも精神疾患にもならないで笑顔があり瞳が輝いている。ちょっと親との関係がこじれたことで、親がワルいと恨んで病院通いする大人や子供たちがいる。
暴走族に入って親をふりまわした少年が、大人になって反省して親孝行している人もいる。親の期待どおりのエリートコースを歩き、大人になって、親に歯向かい、心の病で苦しんでいる人もたくさんいます。
勘違いして欲しくないのは、暴走族が正しく、エリートが間違いでもないのです。だから、前の11月8日のブログ にも書きましたが、インディアンのNon Judgementalなのです。
両親が子供の教育を一致させなくてはならないのもジャッジなのです。だから、奥さんは、ご主人が許せないのです。
だから、「あれは、お父さんの意見ね。わたしは兄妹仲良しのほうがいいと思うよ。いろいろな考えがあるからね」でいいのです。
子供達が自分の未来に何を持って行くかは、親たちの「後姿」を見ているのです。だから、両親が憎み合うと、どちらの価値観も持って行かなくなります。
だから、右翼でもなく、左翼でもなく、間をとって、「仲良く」行きましょう。
そう、国と国もね!
明日は博多です。そして、修了式!!
しかし、風呂上がりのヨレヨレ眠そうな顔でしょ眠いです~
出版まであと4日
衛藤先生が直接指導してくれます。