本当の光がある場所は
「人生はクローズアップして見ると悲劇に見えるが、ロングショットで見れば喜劇だとわかる」
チャールズ・チャップリンの有名な言葉です。

人生の悲しみは、それを乗り越えた人たちにとっては、やがて「あの苦しい時があったから今がある」と悲劇を学びに変え、成長した者だけが感じる幸せを感じる時があるものです。
チャップリンの多くの映画はサイレント(無声)映画でした。それは言葉がなくても人と人はつながれるという希望を、そこに込められています。笑いや涙は万国共通で、人種や国籍を超えて共感を生み出せるという強い思いが、彼にはありました。
でも彼が初めて声を出した映画があります。それが「独裁者」です。ここで初めて彼は言葉のある映画を作りました。
それには理由がありました。世界はアドルフ・ヒットラーによって戦争へと突き進んでいました。チャップリンもヒットラーも同じ年に生まれ、チャップリンは誕生日は4日違いでした。

ヒトラーは声を使って人を扇動し、チャップリンは声を使わないで人を救うために心を伝えた人でした。ヒトラーは恐怖で人々を支配したのに対し、チャップリンはユーモアと優しさで人を救おうとしたのです。
「独裁者」という映画では顔が似ていることで、偶然の成り行きで独裁者と間違えられて、理髪店の店主なのに演説をする立場に立たされます。そして、ラストシーンで彼が語る演説は、チャップリン自身のメッセージとも言える内容でした。
申し訳ない。私は誰も征服したくはない。
私たちは皆、お互いを助け合いたい。
私たちは他人の不幸によってではなく、お互いの幸福によって生きたいんだ。
憎しみではなく、優しさと寛容で共に生きたい。
兵士たちよ! 自分のために戦え!
奴隷になるな! 君たちは機械じゃない!君たちは家畜じゃない!
君たちは人間だ!君たちの心の中には、人間への愛があるんだ。
憎しみではなく、愛がある。
兵士たちよ!自由のために戦え!
聖書にも書かれている「神の国は人間の中にある」と。
一人の人間でも、一つの集団でもない。
人々の中にある。君たちの中に!
君たちこそが力を持っている!
新しい世界のために!
すべての人が働ける世界、若者に未来を、老いた者に安心を与える世界を!
今こそ自由のために戦う時だ!
世界を、偏見も憎しみもない世界にしよう!
理性を基盤にした世界に!ハンナ、聞こえるかい?
あなたのところまで声が届いているかい?
希望を持とう。新しい世界が生まれようとしている。
憎しみと残酷さを超えて、愛と優しさに満ちた世界が…。
そしてスピーチの最後に、彼はどこかにいるハンナに向けて、こう呼びかけるのです。これは単なるハンナという恋人への呼びかけ以上に「抑圧されながらも希望を捨てない市民」や「自由を求める魂」の象徴ともいえる存在なのです。
もし、チャップリンが生きていたら成功がすべてだと思っている現代をどう思うのでしょうか?ライムライトを作る彼なら…
「君たちは成功を“高層ビルの高さ”で測っているようだけど、
僕は“その中に灯ってる小さな明かり”の数で測りたい。」

そして、彼はきっと、スマホ越しに華やかな人生を見せびらかす世界の中で、静かにこう言うでしょう。
「本当の光は、拍手の中じゃなくて、キッチンの隅や、誰かがあなたを待ってる場所にあるんだ。」と…
誰にも知られず、評価もされないけど、 毎日ごはんを作り、言葉をかけ、眠る前に「おやすみ」を伝える―― そういう“見えないスポットライト”が、実は人の心を生かしていると…
あなたの誰にも理解されないスポットライトの日々に僕は感謝です。

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心理カウンセラー衛藤信之
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