新しい自分に出会うには…
あなたは“あなた”のことを知っていますか?
「性格は変わらない」と耳にすることがあります。でも僕は「性格を変える気がない」のだと思っています。
僕たちの脳は、まっさらな状態で生まれてきます。160億個の脳細胞は無尽蔵な可能性を持っています。生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、お猿さんのように母親にしがみつく術もしりません。馬やイルカ、犬や猫も生まれながらにして、その生き物の「生きる情報」を持って生まれてきます。
でも人間は生まれてすぐはお母さんの胸に抱えてもらわないと授乳すらできません。
ですから運動能力や体型などを除くと性格は遺伝の影響よりも育てられた環境の影響が大きいのです。乳児から思春期までは親の影響を多大に受けますから、親に依存している分だけ、親に傷つけられたと感じることもわかります。
けれど、思春期を越えると人は、少しずつ別の世界を知っていきます。憧れる芸能人のファッションや、尊敬できる先輩の生活習慣を、少しずつ自分の生き方に取り入れていくのです。それを見た親は「反抗期だ!」とうろたえます。このようにして人は、いろいろな「誰か」から自分らしさ取り入れ紡いで生きていくのです。
ある時はステキなお姉さんの気品、ある時はアウトローの先輩の強さ、物知りな先生の知恵など、その一つひとつが、人という存在を彩っていきます。
性格はその「取り入れ方」の集合体です。僕もある時期から僕が「ステキだなぁ」と思う人を取り入れながら生きてきました。そうして今思うのです。
「人生は自分の舞台の中でどんな役を演じたいかだ」ということです。
そんなふうに言うときっと誰かが尋ねるでしょう。
「それでは本当の自分はどこにあるの?」と質問したくなります。
「作った自分は、本当の自分ではないのではないか」という疑問です。
では「本当の自分」とは何でしょう?
それは、幼児期の本能むき出しの自分です。イヤだから行かない。腹が立ったから叩いた。好きな時に食べ、面白くないと泣く、好きな人だけのそばにいたい。もちろん、本能的なままに生きる人もいるでしょう。
でも、そんな幼児のようなままでは、年齢を重ねれば重ねるほど、誰からも愛されなくなり孤独な人生になります。ですから僕たちは大人になるにつれて、自分を変えていく必要があるのです。それは、服を着替えるようなものです。
住み慣れた場所、歩き慣れた道、行きつけのお店に慣れてしまうと、新しい道や世界に足を踏み入れるのが怖くなります。それに、新しいことを始めればミスも起こります。「性格を変えたい」と思っても変えられないのは、「新しい世界で失敗するのが怖いから」です。
また新しい服に着替えたくても、その服がなければ着替えられません。そして、人は他人との出会いを通じて、新しい「着替え」を見つけるのです。まずは勇気を持って、人に出会うことです。そして少し背伸びをすること。失敗はつきものです。
最初は、慣れないヒールを履くような感覚かもしれません。でも、ゆっくり歩き方を覚えればいいのです。
新しい一歩は、たとえ少し不器用でも、あなたをきっとステキな場所に連れて行ってくれるでしょう。
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心理カウンセラー衛藤信之
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