優しい光の灯る場所

      2024/12/13

 

 

 自分ごとだけど1日と8日、それぞれ200人のパーティーがありました。たくさんの人々と会えたステキな時間の後は、一人になり、その静けさとのギャップに驚くことがあります。

 「祭りの後は寂しい…」と言われた作家の言葉がリフレインする。

 

 昔、友が、

 「『行く仲間がいないなぁ…』と感じながら、祭りばやしを遠くで聞いていた」

 と、ボソッと後に語ったことがありました。

 その時に僕は、そんな友が孤独にならない場所を作りたいと願ったことを今でも覚えています。

 

 

 

 メンタルの仲間が一番気にかけているのは、「一人で来た人が決して孤独にならない場所」。それを、いつも心がけています。

 社交的な人からすると「自分から声をかけろ!」と言いたくなることもあるでしょうが、そんな人ばかりの社会ではありません。

 

 ただ、日々、どんな強気な人も、孤独な時には、自分だけが深海の中に沈んでいると感じることがあります。僕の少年時代がそうでした。

 

 あの頃は、それぞれの家に明かりが灯ると、何だかその中からは笑い声や優しい色があふれているような気がして…

 

 

 

 

 青春時代には、遠い街に行くと電車の車窓から見える灯の中に、まだ会えていない大切な人が住んでいるような気がして、孤独と寂しさを感じていました。

 

 

 

 

 いや人は誰もがそんな孤独を抱えているのだと思います。やがて僕は大人になり、心の仕事をするようになって、その究極の孤独感は薄れていった気がします。

 

 だから教室でも、パーティーでも訪ねてくれた人には、何か温もりのある灯を持って帰ってほしくってエネルギーを皆が出し切ってくれています。

 

 その目的を持った仲間がいるから淋しさが薄れたのでしょう。友よりも同じ心を共にする同志が何よりもホッとします。

 

 いつの間にか、僕も町の中に優しい光を灯せる場所を一つ作れたのかも知れないと思った夜でした。

 

 

 

 

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心理カウンセラー衛藤信之
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