孤独になる人の特徴は…
In Search of Intimacy(親密さを求めて)という本に、孤独になる人を3万人調査しています。心理学者のCrain Rubinstein,Ph.D. & Philip shaver,Ph.D.の共同著書です。
「人気のある子ども」と「人気のない子ども」の研究が載っています。
ある小学4年生のクラスに誰が一番好きかをアンケートに書いてもらい、最も多くの仲間から名前の上がった子どもを仮に「人気のある子ども」と、誰からも名前が上がらなかった無視された子どもを仮に「無視された子ども」を、それぞれを彼らの知らない別のクラスに入ってもらいクラスへの溶け込み方を観察をしました。
新しいグループに入って3週間くらい過ぎた段階で、好かれている子は、新しいグループでも人気者のポジションになり、無視された子は、やはり新しいクラスでも仲間に溶け込めないポジションになってしまいました。
この本には人気のない子の特徴を挙げています。
仮に人気のない子どもをカールとします。みんながジェスチャーゲームをして遊ぼうとしています。誰かがジェスチャーをして、他の仲間がそれに答える遊びに集中している時に、カールは、「見て僕は新しいシューズを買ったぜ!」と叫ぶ。「見てよ!僕のシューズ」仲間の遊びを無視し、自分の自慢を始めます。
カールは結局、仲間から遊んでもらえません。カールは仲間に溶け込むことよりも、自分に仲間の関心を向かせることに夢中になる。皆の遊びより皆からの注目を集めることに集中し、誰からも無視されるポジションになってしまう。
カールにとって、皆と遊ぶよりも、クラスのメンバーに「カールすごいね。新しいシューズカッコいい」と賞賛されることに関心が向いて、逆にカールは皆の遊びにはまったく関心がないのです。
そして、この本の著者たちは、人気のない子どもと、孤独になる大人は似ていると言っています。
この本では孤独な大人と、愛される大人との違いを、ビデオで撮影し、検証しています。その結果、孤独な大人は、そうでない大人に比べて、自分の話を中心に話し、仲間の話を聴くことには集中しない。
また他人からすぐに話を奪ってしまい、自分の考えや正しさのみを主張し自己中心的で、全体のムードを考えない行動が多々見受けられた。それは自分の考え、感情のみが中心になり、相手が退屈していることには気づかない。
その本では「孤独な人は、話を聴かないナルシストだ」と言っています。
仲間や、愛する人にも、仕事や、遊びにも興味がなく、「僕のシューズ見てよ」という子どもに似て、ナルシストの性格は、自分の持っているものとか、していることが実際以上に、スゴイことだと肥大して思い込んでいます。その自己中心的な話が、仲間には「面倒だなぁ…」と感じさせてしまう。
これを一般的には「空気を読めない人」と呼びます。いつも自分のことを話してしまい、基本は人の話は聴かない。
またナルシストの最大の問題は、心が孤独なので、自分をすぐに誉めてくれる人を信じやすい。だからトラブルに巻き込まれてしまう。詐欺やズルい人たちに…
ついつい言葉だけの性根がズルい人に惹かれます。だから人間関係が続かないし、トラブルも多発します。あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、いつまでも関係性は持続しない。
自分の「取説」を知らない人は、優しい人より、冷たい人に惹かれてしまいます。だから心理学で自分を知ることが大切な時代ですね。
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心理カウンセラー衛藤信之
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