『人生に無駄はない』
10月の第２日曜日は「スポーツの日」ですね。
スポーツの語源は「あるところから別の場所に運ぶ・移す・転換させる」の意味を持つラテン語「deportare（デポルターレ）」とされています。「de」は英語で「away（別の所へ）」を意味し、「portare」は英語の「carry（運ぶ）」を意味します。
これらの意味から、「気分を転じさせる」「気を晴らす」といった中世フランス語の「depoter（デポテア） 」や「desporter（デスポッティ）」に転じて「気分を転じる・楽しませる・遊ぶ」といった意味になりました。
ですからスポーツの語源は“気分転換”となります。
あなたの『心』は「コロコロ」とリズムよく動くから「こころ🎶」と呼ぶのです。その心が「固まって」動かなくなるのが「うつ病」です。
休みの日に何もしないで過ぎていく一日があります。でもその一日は仕事や予定をこなす一日と同じくらい「人生にとって意味のある一日」なのかもしれません。
しかし、仕事も出来ないまま、体に良い運動をしないまま、かといって休養も取れないまま過ぎていく何もしなかった、 そんな一日を、「うつ病」の人は責め続けます。
休養も取らず、運動もせず、仕事もせずに休みが終わったと焦り、自分を責めてさらに憂鬱になるのです。
そんな気分の日は、仕事をしようと思っても、仕事の能率が上がらず、仕事に手がつかない。かといって運動する元気も出てこない。そのくせ休息は取りたくても取れない。そんな日は眠ろうとしても眠れない。
そんな一日は誰にでもあります。
そんな無駄に過ぎたと思う一日でも、それもまた人生なのです。
『人生に無駄はない』と僕は思います。
もし、「今日一日は、無駄に過ごしてしまった」と焦っているあなたは、『人生には無駄はない』この言葉で自分を責める気持ちを打ち消して下さい。
これが魔法の言葉になります。
うつ病の人が「今日は一日何もしなかった」と焦り責めるような日が、実は人生に最も必要な一日であるということもあります。
人生の中で仕事も何もしないで過ぎていく一日が、もしかしたら、その人の人生にはかけがえのない一日であったのかもしれません。
その何もしないまま過ぎていく一日ほうが、仕事の能率が上がった一日よりも、あなたの人生全体の中で、はるかに意味のある一日になったのかもしれないのです。
だから、休みの価値を自分でジャッジ（裁き）しないで、あなたのその真面目に固まった心だけコロコロと転がす一日なら、何でもOKです。
そんな「こころ」に良い一日に心を運びましょう。
それがスポーツの日の意味だから…
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心理カウンセラー衛藤信之
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