「自分を愛せるほどにしか他人を愛せなかった私」 |
大阪校 森田 麻希さん(28歳 女性) 私は今までずっと、何をしても自分に自信を持つことができませんでした。 その方とは3~4年付き合った末に別れることになりました。
私は別れてからすごく悩みました。私がもう少し彼にあわせていたら、うまくいっていたのかな?
今まで彼のおかげで保っていた自信が、また一気に崩れ落ちました。 また、周りの期待を裏切ったことで罪悪感が膨らんでいき、自分がさらに嫌いになってしまいました。
そんな私をみて、友達が誘ってくれたのが、メンタルの体験講座でした。人見知りで臆病者の私は、そんな新しい聞いたこともないところに行くのも勇気がいったのですが、いきなり近くに座っている知らない人とワークすることになって、非常に困りました。しかし、衛藤先生の熱弁は私の心をわしづかみにしました。
それが始まりでした。 メンタルの講座は講師の方々や優しいスタッフの方々のおかげで、また早く来たいと思えるような和やかで楽しい時間を過ごすことができました。それだけでなく、大きな感動と気づきの連続でした。メンタルに通っているうちに、いつの間にか私の心は癒されていました。
私の両親は共働きで、家にいる時間が少なく、私はけっこう淋しい子供時代を過ごしていました。しかし、あまりコミュニケーションがとれないからか、両親はものすごく心配性で過保護でした。
私が宿題できずに泣きながらやっていると、学校の先生に文句を言ったりしていました。 また、休みの日に友達と遊んでいたら、まだ日も暮れないうちに必ず母から近所の家に電話がきて、友達のお母さんに「麻希ちゃんはおかあさんが心配してるから帰ったほうがいい」と言われ、皆が遊んでる中仕方なくひとり抜けて帰っていました。 親の目の届く範囲で、誰と何時までどこで何すると必ず細かく報告しないと遊びに行かせてもらえませんでした。
それから私は昔から何をするにもゆっくりで、いつも親に「早く!はやく!」とせかされました。
母がいないとき、祖母が私の面倒をみてくれたりしていたのですが、あるとき私は、つい祖母に対する不満を母に言ってしまいました。それがきっかけで、もともと仲の良くないふたりは大喧嘩になったのをおぼえています。
私はなんてことをしてしまったんだろう、私のせいでこんなことになってしまったと後悔しました。自分の発言が怖くなりました。 忙しい親に余計なこと言って心配かけてはいけない…私は何か困ったことがあっても、親に話さなくなりました。
幼かった私は、さみしくて、わかってほしくて、でもそれをうまく言えなくて、すねて黙り込んだり、泣いたり怒ったり、きっと難しい子供だったとおもいます。 何も言わなくてもわかって欲しいというまさに母子一体感を持っていました。そして親もまたそうだったのだろうと思います。
家をでてから色んな経験をしましたが、長い間自分で考えて行動するということをあまりしてこなかったので、大変苦労をしました。長い間親に甘えていたので自信も持てないわけです。
私は、いつもゲシュタルトの講座に出てくる、ドーナツのかけた部分にばかり目がいっていました。 まず健康な身体があることに、それから自分を支えてくれているたくさんのひとやものに感謝するべきでした。
それを忘れて、いつも気づかずに自分のマイナス面ばかり見て自分を痛めつけていました。
もっとしっかりしなくては…
私は「~なければならない」というさまざまなビリーフ(固定観念)にとらわれていました。高い理想ばかりみているよりもっと大事なことは、あるがままの自分を受け入れることだったのです。衛藤先生の「自分を愛せるほどにしか他人を愛せない」という言葉がグサッと心につきささりました。
自分も好きになれない私は、表面上でしか相手を愛せていなかったのかもしれません。自分の弱さを愛せない私は他人の弱さも愛せていなかった…。 今思えば、私は彼氏に依存していました。何もいわなくてもわかって欲しいという母子一体感をもっていました。価値観の違いも、ちゃんと歩み寄る努力を本気でできていたでしょうか…。 勇気をだして現実をしっかり受け止め、改善する努力をしなければ何も変わらない…。
わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる
私はもう、誰かに期待したり、依存したりしたくない…いい意味で自立して、離別感をもって他人を愛していきたいです。だから、常にこの言葉を念頭においておこうと思います。それから、もうひとつ私がすごく感動した言葉があります。
神よ 変えられないものを受け容れる心の静けさと
これを聞いて、なんだか涙がでてきました。 ひとはつい自分と違う価値観を排除しようとしてしまう。価値観の違う人同士でわかりあえたら、世の中に戦争なんて起こらないんでしょうね…。
それから、失敗をそこまで怖れなくなりました。それよりも色んな経験をしたくてあちこちでかけるようになりました。消極的だった私がうそのようです。
そして、こうして変わっていく自分を少し好きになりました。まだ自分のすべてを受け容れて自信を持つことは難しいですが、これからは常に自分と向き合って生きていきたいです。弱い自分も愛していきたい…。
そうすることで、こんどこそ本当に周りのひとを愛していけたら…と思います。 誰かを幸せにするには、まず自分が幸せにならなければ…。そして幸せになる鍵はいつも感謝の気持ちにあるのだと私は強く思いました。
今、私は感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの気づきや感動を与えていただき、本当にありがとうございました。
|