自らの人生を楽しむことを学んだ「新しいあなたに生まれ変わる8ステップ」 |
名古屋校 寺本 徳子さん(27歳 女性)
元々は、お客さんや従業員間のコミュニケーションが向上するなど、仕事に活かすことを目的に、受講をし始めました。 前編講座は、聞き方、話し方等、仕事に直結するコミュニケーションのテクニックが身に付くことが、ただただ面白かったことを記憶しています。
しかし、後編講座に入って、私の中で何かが変わりました。 そのきっかけとなったのは、後期第4講座「新しいあなたに生まれ変わる8ステップ」でした。 この講座を通して、私自身に対する基本的信頼が欠けていることに気付き、ショックを受けたことを、今でもはっきり思い出すことが出来ます。 そして、それ以降の講座では、単なるコミュニケーションのテクニックや知識だけでなく、講座の内容を自分自身に置き換え、自分自身を見つめ、振り返り、職業観を含めた、生き方そのものを考えるようになっていきました。
「どうして、のりちゃんはそんなに自分に自信が持てないの?」今まで何度も友人に言われてきた質問です。
「もっと自信を持ったら良いのに。」職場の先輩から何度も言って頂いた言葉です。
でも、これらを克服するためにどうしたら良いのかが、私には分かりませんでした。 自信を持ちたくて、高い目標を掲げて、そこに向かってがむしゃらに努力したり、誰かの真似をしてみたりしました。 でも、自信が持てない自分を変えることは出来ませんでした。 そしていつしか、そんな事は私には出来ないと思うようになっていました。
仕方がないと思って、自分の人生なのに諦めかけていました。 誰かを羨んだり、比較して自分を卑屈に思ったり、無意味に心配し、焦ったりしていました。 そして、そんな自分を好きになれなくなっていました。
目の前に凄い人がいても、その人の頑張りや努力を認める前に、自分の足りないところばかりを見ては落ち込んでいました。 足らない自分にばかり焦点が当たっていて、足りているところや、周りが見えていませんでした。
思い返してみると、今まで常に自信が無かった訳ではありませんでした。
でもそれは、誰かに褒めてもらえるとか、こんなに素敵な友達がいるとか、楽しい部活に所属出来ているという、周りからの影響に裏打ちされたことで得られる自信でした。 それが、社会人になって、友人とバラバラになって、その周りの環境から得られていた自信が無くなってしまったのです。 今までは人に頼って何とか済んでいたので気付かなかったのが、そうなって始めて、自分一人では何も出来ない自分に気付きました。
講座を通じて、“私は、自分というものがなく、いつも相手に依存して生きてきた”という、弱さや未熟な面に気付かされました。 自分に自信が持てず、人の真似ばかりしてきた私や、自分の事でも決められない私がそこにいました。相手に頼ることで自分が責任を取らなくても良い、その環境が居心地良くなっていたのです。
私は今まで、自分の指標が相手中心であった為、誰かに認めて貰うとか、必要とされるとか、喜んでもらうという、誰かを通しての成功でしか自分の存在価値を見出せていなかった、ということに気付きました。
つまり、自分の生きがい・やりがいを相手からの評価に委ねてしまっていたのです。 そして、周りに必要とされる存在になる為にはこうあらねばならないと、自分の理想をどんどん上げていっていたのです。
でも一方で、周りが認めてくれても、安心感を得られませんでした。それは、根本的に、自分自身で自分を認められていなかったからだと気付きました。 私は、周りの期待に応えたくて、理想の私を演じている私がいました。
でも、その作りものの私を周りが認めてくれても、虚しさを感じていました。 本当の私は、自分に自信が持てなくて、誰かにすぐに頼ってしまって、落ち込みやすい、コンプレックスの塊だったのです。 でも、本当は自信が持ちたい。自分の人生を自分で決めていきたい、自由でありたい、そう思う私がいました。
これらのことに気付いた時、そんな自分が悲しく、恥ずかしく、情けなくなりました。この先どうして行けばいいのか分からず、落ち込みました。
しかし、欠点がはっきりして情けなくなったその一方で、そこを改善出来たら良いのかと分かってほっとした私もいました。 そして講座を重ねる中で、今その事実に気付くことが出来て良かったと、前向きな考えに変わっていきました。
そして今では、これまで人に甘えさせて貰っていた私であったからこそ、むしろそうであったお陰で、人の無条件の優しさ、人の温かさ、愛情、人に助けて貰うことの有り難さ、嬉しさ、人との繋がりの大切さ等の、本当に沢山のことを、多くの方から教えて貰うことが出来たんだなぁ、と今までの私を全て否定するのではなく、良い面として捕らえることが出来るようになりました。
今思い返すと、本当に沢山の人に支えて貰ってここまで生きてこられましたが、その根本は家族であったと思います。
ありのままの私を受け入れ、私のしたいことには反対せず、でも困った時には、人生の先輩として的確な助言をしてくれた父。
養護教諭として家庭との両立をこなした母。そんな、働く母に対して、子ども心にいつもライバル視していたように思います。 そんな母に、仕事や職場の子供達ではなく、私を見てもらいたくて、がむしゃらに頑張っていた私がいたこと。 病気になって心細い時に手際よく看病してくれた母を尊敬し、私もいつか相手に対して安心感を与えられるような人になりたいと、医療を目指した私がいたこと。
どこか旅行に行くでもなく、外食に行くでもなく、自分の家が一番と言い、畑で育つ野菜や花の成長などの日常の些細な幸せを見つけることが得意な祖母。 共働きだった両親の変わりに私を育ててくれました。
今までは、そうであって当たり前になっていたことが、どれだけ恵まれていて、幸せなことであるのかに気付くことが出来ました。 今の私がある為には、家族始め、多くの支援があったことを改めて実感することが出来、有り難いなぁ、と感謝の気持ちが生まれました。 きっと、今までの私は、私一人の力でここまで大きくなったのだと、そんな気持ちが強かったように思います。
このように、そんな自分の弱さに正直に向かい合うことが出来たのは、日本メンタルヘルス協会の存在が、私にとって、単に知識を得る為だけの場所ではなかったからだと思います。
楽しい講座を通じて、色々な悩みや価値観を持った仲間と知り合い、互いの話を共感し、励まし合った経験があったからこそ、弱い私も未熟な私も全て私なんだと受け入れることが出来ましたし、良いことも悪いことも、今までの全ての経験があったからこそ、本当の意味で、今の私があるのだと思えるようになりました。
自らが悩み、苦しんだお陰で、その時に周りから差し出された手のぬくもりや人の温かさを知りました。 そして、私という人間が存在するのに、どれだけ多くの人の支えが必要であったのかも知りました。
周りで悩んでいる人がいた時、その人の悩みに共感することが出来ました。 その人に寄り添い、声を掛けることが出来ました。 そして、相手の相談に乗ったことで始めて、今までの悩みや苦しみやつまずきが、私自身の気付きや成長の糧となっていたことを実感しました。
人生を深く考えるようになったお陰で、些細な事も自分の事として置き換えて考えられるようになりました。 そして、そのお陰で、色々な事に気付くことが出来るようになりました。
自分の弱さを知ると、それは強みに変わることを知りました。 人に甘えてしまう・依存してしまう私の弱点は、相手の温かさ・優しさを感じることが出来るという長所に変わり、理解力が弱いという弱点は、その分、自分で理解していることは、相手に分かりやすく伝えることが出来るという長所に変わりました。
これが、衛藤先生の言われるところの、考え方・見方を変えるということなのかと、実感として学びました。 今まで嫌で、見ないようにしてきた欠点が、その分、長所を増やすことが出来ると気付くと、あえて探したくなりました。 結果、自分を更に見つめて、深く知るようになりました。
自分の弱さを知り、自分を見つめるようになったお陰で、相手に対して、尊敬出来るとか、すごい方だとかいう色眼鏡をかけたり、頼ろうと期待する見方ではなく、相手を、弱さや苦しみを含めた一人の人間として、ありのまま見られるようになりました。 そして、どんな人も、内容は違えど、少なからず何かしら悩んでいるということに気付けました。 私からしたら、すごいなぁとか、羨ましいと思える人も、その人なりに悩みや苦しみを乗り越えたからこそ、今の姿があるのだということに気付けました。
今までの過去がどうであれ、それを引きずって、いつまでも後悔しているのではなく、そのことを反省して、次に生かす学びとし、今の自分を自分自身で認めて受け入れられていること、そして、今この瞬間に自らの人生を楽しめていること、これが大事なんですね。 私は今まで、いかに過去に囚われていたのかに気付くことが出来ました。
今になって、今まで自分に自信が持てなかったのは、才能や能力が無かったからではなく、根本的に自分自身への信頼感が欠けていたからなのだと気付けました。
今、メンタルヘルスの講座を受け終わり、やっと自分をありのまま認めて、受け入れられるようになりました。 やっと、自分に由来する自信を少し持つことが出来ました。
26年掛かりましたが、今になって自分で自分を好きになることが出来ました。 だからこそ、今は、弱さがある相手もそのまま受け入れられるようになりました。 相手の過去がどうであれ、今の姿が尊敬出来るのであればそれで良いとし、過去の様々な経験を通しての今の姿であれば、過去の出来事はきっと、今の姿になる為には必要な経験であったのだから、と素直に思えます。
講座で何度も聞いた「自分を愛せる程度しか、他人を愛することが出来ない」とは、まさにこういうことなのだろうと受け止めることが出来ました。
メンタルヘルスの講座を通じて自らが変わったように、この先、何がきっかけで、自分が成長出来るか分からないと気付いたお陰で、自分の人生を楽しめるようになりました。
人から与えて貰ったり、誰かの真似をした人生の目標ではなく、私なりの生き方をやっと考え始めたばかりで、まだその答えは見つかっていませんし、悩んだり苦しい時もありますが、そんな今の状況でも、何も知らず、考えず過ごしていた以前の私に比べたら、今の私の方がずっと良いと思えます。
将来の目標や夢を自ら決めれば、他人に評価されなくても、少しずつでも自らの力でそこに近づくことが出来るんですね。 今は、ありのままの自分で自らの人生を楽しむことが目標です。 このことに気付くことが出来たこと、これが私にとっての一番の成長であり、喜びです。
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~受講生のレポートより抜粋~ |
紹介スタッフ:野本 |
寺本さんはいつも周りの人を元気にする素敵な笑顔の方で、現在研究コースに通っていらっしゃいます。
寺本さんがメンタルに出会った頃「自分に自信が持てない!」と悩んでいたことは、他の受講生さんの中でも悩んでいる方多いと思います。
そんな寺本さんが自分のなかで変化を感じるきっかけとなった「新しいあなたに生まれ変わる8ステップ」の講座で僕も色んな事を気付かされました。
この講座で学んだ、人は他者との関わりによっていくらでも成長、変化していけるといく事。
子供の頃は親(育ててくれる人)に愛されなければ生きていく事ができません。 人は誰かに認められたい!愛されたい!という承認欲求はとても強いものです。 だから幼い頃は愛されるという事が死活問題なんだということ、でも大人になればそれは違う。誰かに愛されなくても生きていけるのが大人だと講座で学んで嫌というほど耳が痛かったのを覚えています。
自分は何者なのか!?大人としてのアイデンティティーがなんなのか!?講座を通して考えさせられました。
メンタルを受ける前の自分は誰かに依存して誰かに認めてもらう事に躍起になって八方美人になったり、それに疲れてきたら「もうどうでもいい!」と自暴自棄になって人間関係を壊していました。
今では、当時の自分は自分で一生懸命だったんだなと認めることができるようになりましたが、その頃は「なんでこうなっちゃうんだろう?周りの人は上手くやっているのに!自分は他の人より劣っているから仕方ないのかな!」と劣等感のかたまりでした。
そんな自分もメンタルの講座の中で自分の弱さや至らなさそして狡さを自覚することができるからこそ、受け取りかたを変える論理療法や物事や人の欠けているところではなく足りているところに焦点をあてるゲシュタルト療法の講座で自分と向き合って自分を変えていこうと行動に移せていけました。
寺本さんのレポートにもありました、衛藤先生が講座の中で本当に名言だと思いますと仰っている 「自分を愛せる程度にしか他人を愛せない」 この言葉は僕にとっても「今ここ」を味わえているのか!?身近な大切な人、目の前の人と、なによりも自分自身と出会えているのか!?をいつも考え気付かせてくれる言葉です。
そして寺本さんの「この先、何がきっかけで、自分が成長出来るか分からないと気付いたお陰で、自分の人生を楽しめるようになりました。」この言葉がとても心に残りました。
そう未来はどうなるかわからない今まで想像もつかなかった出来事、人との出会いがいっぱいあります。その未来への希望は自分が自分を信じることです。
講座の中で衛藤先生が「希望はみなさんを見捨てないです、みなさんが希望を見捨てているんですよ」と仰ってます。今まで何度もやってダメだったから今後もダメ!こんなことがあったからもう笑えない!って決めてるのは自分です。今回ダメでも次は!どんな時でも笑える!と思えることが希望なのだと思います。
今、震災の被害で多くの被災者の方、ご遺族の方、それを支援、サポート、見守る方が様々な思いで過ごされていると思います。 そんな中だからこそ衛藤先生のブログにもあるように今自分ができる事をきっちりとやることが大切だと思います。
だから自分の人生をきっちり楽しむ事がきっとこれからの未来を創るものだと、今回寺本さんのレポートで改めて感じさせて頂きました。本当にありがとうございます。
これからも自分の人生を楽しんでいく寺本さんを心から応援しています! そしてまた寺本さんの笑顔にお会いできる事を楽しみにしています!
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